強制デジタルデトックス

Essay

1月の末にたいへんなことが起きた。
朝にいつも使っているmac(macbookpro)のスリープを解除するためにキーボードのエンターキーを叩くのだが、今回はうんともすんとも言わないのだ。起動スイッチを押しても充電が空というアイコンの表示が出てすぐに消えてしまった。

おかしいと思いmacの電源アダプタを外して、mac側の電源をのぞいて見えると接点部分が黒くなっていた。

このmacbookproは2013年モデルでたしか2013~4年くらいに購入した記憶がある。今年でちょうど10年くらい経つ。自分にとっては初めてのマックだった。WindowsのノートPCがファンの音がうるさかったり、すぐ壊れたりして辟易していたのでmacに鞍替えしたのだ。もともと興味があったということもある。

最初はそこまでヘヴィに使ってはいなかったが、コロナ禍少し前くらいからunityや3dcgやら映像編集やらdtmやらの活動を以前より活発にするようになって、マシンの来歴としては後半をマシンスペック以上のことを無理強いさせていたということになる。

レンダリングの時間はかなりかかっていて、その間はファンが回りっぱなしで、メモリも限界まで使用するために他の作業に使えない状態だった。

老体に鞭打つように使い続けてついに事切れたかのようにプスンと落ちてしまったのだ。

ここまではよくある話だ。「ああ、macbookproよ、ありがとう、お疲れ様、よく頑張ったね」と労わりたい思いが自然と湧いてくる。

ただ、問題はデスクトップのデータのバックアップをとっていなかったことである。3d、Unity、dtmのデータは残していたが、ファンアートやゲーム配信に利用するデータやイラストのデータはそこにしか置いていなかった。

大問題じゃん。

加えて、ここが一番重要なのだが、Gmailなどのパスワードを記載したデータもこの中に置いてきてしまっていた。

もーほんとに・・・。

そして思いつくようなパスワードは数ヶ月前に変更してしたのである。
去年の6月ごろにニコニコ動画の個人データ流出の事件があった際に、しかも難しい方がいいだろうと、本人も覚えることのできないないパスワードにである。

ばかばかばかばか。

解決するためにはこのmacの中にあるパスワードを救出するしかないだ。

アップルサポートも当然切れてしまっている。さすがの10年選手である。その場合の修理価格を見てみると3-5万とかかるので、こんなんだったら自分でリペアした方がいい。

方法は二つ考えられた。ひとつは、電源の接点部分を交換すること。もうひとつマック内の内臓SSDを取り出して同じ機種のものと交換するかである。

参考までにYoutubeに上がっていた海外の動画を見てみた。なかなかの工程数である。しかも結構シビアでデリケートな作業が複数回存在していることがわかった。僕ができたとしてもssd交換くらいまでだと判断できた。ただ、それでも作業中に内臓SSDが壊れてしまったら元も子もない。超難関である。

ふぅ。

深いため息がでた。

そんな時、僕の脳内に稲妻が走った、ような気がした。

あれっ? 外付けSSDにパスワードデータを入れていなかったけ? 入れてたカモ。

天啓である。

僕は早速使っていなかったPCに外付けSSDを差し込んでデータを確認してみた。

あった!

ただ、それらしきものの更新日が6月と記載されている。僕の記憶ではそれよりもあとのデータをまとめていたような気がするのだが・・・。ここに書かれていたパスワードで開けなければ全ては無意味である。

ただ、今はこれに賭けるしかない。

このパスワードを新しいMacで使えるかどうかを確かめるのだ。

僕は一念発起して新しいMacを注文した。

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