散歩日和

Essay

最近、春めいてきて気温が上がり外に出ることにも抵抗が少なくなってきた。冬の間停滞していた運動を再開するのに良い季節である。

日頃モニターの前に座ることが多くてなかなか歩くことが少ない。脚を見るとずいぶんと筋力が衰えていることを自覚する。これは腕立て伏せやスクワットだけでは補えないものだ。

NintedoSwitchのリングフィットアドベンチャーもあるけれど、今は事情があって利用することができない。

そういう訳で、だんだんと運動したいという欲求が湧いてきていた。

一番しやすい運動は「散歩」である。
散歩は人間の全身の筋力や骨をバランス良く動かすので、日頃動かせずに固まってしまっている部分(股関節や肩など)に刺激を与えることができる、ような気がする。

歩き慣れていないと、少し固まった部分が痛くなることもある。これは二三日続ければ自然と消えていくだろう。人にもよるかもしれないが。そういう場合のために運動前後のストレッチをお勧めする。

散歩をしていると気持ちもリフレッシュできる。自然の声や穏やかな風を浴びていると、イライラすることが幾分解消されてスッとする。汗をかくこともまれだったので、気持ちが良い。

人は自然に運動したい気持ちになっていくのだと思う。身体を伴い生まれてきたからにはフィジカルからは抜け出すことができないのだ。

視座を変えれば人は身体に生かされているといえる。心が大切と強調されるきらいもあるけれど、おそらくどっちも固く結びついているものだと考える方が筋が良い。

人は身体から影響をものすごく受けるものなのだ。

過去に読んだ本によると気分の上がり下がりも姿勢や内臓の問題だったりするらしい。
気分がしょげているときに胸を張ると気分が落ち着き始めるらしいが、しょげるのはそれなりの理由もあるだろうし、その気持ちを噛み締める時間も大切だろう。要はバランスである。

さらには身体は年齢と共に動けなくなるのではなく、どうやら動き続けるものらしい。
もちろん人にもよると思うので、その辺りはケースバイケースだと思う。
おそらくこ狩猟採取のころからの名残なのだと思う。動けなくなるというのは死に直結するので、生命のできるだけ長い期間、動くことができるようになっているのだろう。

少し考えすぎたかもしれない。
たまに汗をかきたくなる。
身体体の中に溜まっている何かを外に出したくなる。
スッとしたい。
自然の声が聞きたい。

そういう時は散歩したくなる。
散歩は偉大だ。

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